カテゴリー:イロ・カタチ・映像
2007.5.7
青紫の甘味成分
色の濃淡のバランスを調整するとき、明度・彩度のパラメータを触るよりも透明度を変えてみる方がシックリくることがよくあります。
大抵の色は透明度を変えることで「色味の印象を変えずにパワーを抑える」ことができる気がするのですが、例外もあるようです。
それを強く感じるのは青紫。
透明度をあげると、どうも「赤味」が強調されてしまうように感じるのです。濃い色の時には青によって抑えられていた赤が開放されてしまう感じでしょうか。
それは穀類を口に含んで咀嚼している時にフと現れる甘味に、とても良く似ている気がするのです。
2007.5.1
垂木とパニエ
・・・って、ちょっと似てるかもしれないと思いました。
屋根を支える垂木と、スカートを膨らませるパニエ。
今日、仕事で某和建築をデフォルメしつつトレースしていたのですが。
屋根の下からピョコピョコ飛び出している垂木を一切はぶいてしまうと、なーんとなく味気ない。でも、丁寧に拾いすぎると複雑になりすぎる。加減が難しいものです。
加減が難しいといえば、随所に現れる曲線。ソリもムクリも。
直線に近づきすぎると流れが消えてしまう。曲線がキツすぎると品がなくなる。
私たちのご先祖は、よくもまぁ、こんな微妙なバランスを考慮してカタチを作っていったものだと、今更ながら感心してしまいました。
2007.4.30
赤い月
不吉の前兆、なんて言われることもありますが。
通常の淡い黄色みを帯びた月にくらべると、
滅多に見ることができないということもあり、
赤い月を見ると妙にザワザワした気持ちになるのです。
不安、とかそういうのではなく。たぶん。
月は緑色に見えることもあるようです。