カテゴリー:思考の断片
2005.11.29
テルミン風タッチパネル?
今、タッチパネル用コンテンツ制作の仕事をしています。今までも何度かタッチパネルの仕事をしたことがあるのですが、通常のWEBモノとの大きな違いといえば、「ロールオーバー」が不可能なこと。
クリック可能な位置にカーソルを持っていくと「クリックできるよ!」というお誘いのアクションが起きること、それがロールオーバー。でもタッチパネルではそれが不可能なのです。クリックした瞬間が勝負なのです。
でもね。もしもクリックする前、カーソルに指が近づいたら反応するタッチパネルがあったら楽しいかなぁ、なんて。
厳密には「タッチパネル」とは呼べないかもしれません。タッチしなくても反応するということで。なんとなく、イメージでは「テルミン」です。手を動かすことによって音程・音量を変えることのできる不思議な楽器。
モニタの表面に手を近づけると反応する。例えば、手を近づけるほど音が大きくなったり、音程が変わったり、動きが激しくなったり。
手の温度に反応すれば良いのかな?でも、「うわ、今日は手が冷たいから全然反応しないよ!」ということがあったり、モニタの前を猫が横切っただけで不必要に大反応してしまったりするんでしょうか?
それだったら、特殊な指輪か何かをはめれば良いのかな?コウモリみたいにモニタとの距離を測って、反応するシステム。
実用的ではないかもしれません。でも、ちょっとモニタの手前に手を置いたときに「ふわん・・・・ふわん」だったものが、モニタ寸前に手を近づけると「フワン!フワン!フワン!」になるって考えただけで楽しそう!なんだか面白いオモチャ・コンテンツができそうです。
・・・誰か、作ってくれないかな?
2005.9.8
N進数
人間の指は5本。両手あわせて10本。
これが10進数が最もメジャーになった主な理由なのでしょうか。
そもそも何で人間の片手の指は5本なんでしょう?
以前、聞いたことがある話によると、
魚の「手」に進化した部分にあたる骨の状態が
「5本指」だった、とか。
しかも「6本指」の魚が多い中、
たまたま「ほ乳類」まで進化した種が5本指だった、なんて話も。
ヒマラヤの麓の部族だったと思うのですが。
その村の人たちは、なぜか6本指の人が多いとか。
「6本指の魚の末裔」と考えるべきか?
「突然変異」と考えるべきか?
* * *
なーんとなく、なんですけど
5進数系、主には10進数はフィジカルな要素、
6進数系、主には12進数はメンタルな要素が強い気が。
メンタル、っていうのは少し違うかもしれませんが。
さらに言えば、5進数系はアリストテレス系、
6進数系はプラトン系、とか?
* * *
5進数がメジャーになった理由は、
やはりヒューマン・スケールに起因する気がします。
指を折って数えるのにも便利ですしね。
でも、2進法を使えば慣れれば片手で31まで数えられます。
この方法は、小学生の時に水泳の先生に教えてもらいました。
当時はこれが「2進法」だなんて知らなかったけど。
親指→1
人差し指→2
中指→4
薬指→8
小指→16
これで数えてみてください!
* * *
それに対して6進数、
特にその系統の12進数は天文的要素、
あるいは時空的要素を得意としている感があります。
太陰暦・太陽暦などの暦とか。
1年は12の月で一巡していきます。
「星占いは天文学のおろかな娘」と言ったのは
ケプラーだったでしょうか?
その星占いも12に分かれています。
天空の360度、
この数値設定自体、含まれる素因数から
フクザツな意図を感じますが、
それはさておき。
その、いかようにもとれる360度の黄道上の星座を
12ピックアップしたワケも暦的束縛があるのでしょう。
音の12律も、
オクターブと呼ばれる波長、あるいは周波数が2倍になる音域を
12に分割したものです。
「12に分割したもの」という言い方は厳密には違います。
この音階は、あまりにも美しいシステムによって
(何度もこの話してすみません〜。
でも、本当に感涙的に美しいシステムだと思うんです!!!)
「12の音を設定せざるを得なかった」と言えると思うのです。
なにも西洋の音楽に限ったことではありません。
日本の音楽にも12の音律があったようです。
* * *
なんだか、6進数系を過度の思い入れで語っている気もしますが
ともかく、5進数系は人間の皮膚の内側の出来事、
6進数系は皮膚の外側の出来事に影響されていると言えそうです。
* * *
5進数と6進数のイイトコドリをしようとすると
必然的に30という数が浮かび上がります。
1ヶ月の日の数はおおよそ30。
でも、山頭火的字余り・字足らず状態なので
「30」と断定するには無理があります。
もうちょっと拡大して60にすると?
世界的に一番有名なのはマヤ歴あたりでしょうか?
日本の暦も「十干」と「十二支」を組み合わせれば60年で一巡します。
* * *
フと思ったのですが、英語で12(twelve)までは独自のカタチを持つのは
12進数の名残なんでしょうか?
フランス語では16(seize)までカタチが違うところを見ると、
2進数系文化圏だったのでしょうか?
日本語は漢数字を見るかぎり、わかりやすく10進数系ですね。
コンピュータさんの都合では2進数が一番便利だったようですが、
文化人類学的に進数を見ていくと、
見落としてきてしまった様々なことが見えてきそうです。
2005.8.14
21世紀
21世紀になりました!・・・だからと言って、何が変わるってワケでもないのですが、なんとなく区切りだと思うと、日付けの変更もいつもよりも深く噛み締めたくなってしまいます。
それにしても。キリストの誕生から数えて約2000年。地球の公転軌道の長さを目盛りにして、[1年の軌道]×2000。それだけでも、とんでもない長さになるというのに、さらにそれぞれが、地球の表面積分の出来事を持っている。
[1年の軌道]×2000×[地球の表面積]。気が遠くなりそうな塊です。その塊が、こうしている瞬間にもトコロテンのように、徐々に押し出されて伸びていっているのです。紀元前、ひいては有史以前、地球誕生まで入れると・・・。
そんな塊の先端にいると考えたら、なんだかモノスゴイ。植物の芽の先みたいに細胞分裂する音がプチプチ聞こえてきそうです。
【旧 Short Tripより 2001.01.01】