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カテゴリー:思考の断片

2007.11.26

眠たくて、眠たくて・・・

今朝、目がさめたとき。
私の周りの空気は反時計回りに回転していました。

正確にいえば、
すべての空気が回っていたワケではなく、
回っている空気と、その場を保とうとする空気がきしみ合って
大きく歪んだ状態だったのです。

ゆっくり、気持ちを落ち着けて、
空気の歪みを和らげて、
一呼吸おいて、
やっと身体を起こすことができました。

原因は分かっています。
クスリのせいなのです。

・・・と言っても、非合法な危ないクスリではなく、
期間限定のアレルギーを押さえるためのモノですのでご安心を。
(ここ数年、気管支系のアレルギーに悩まされているんです・・・)

* * *

この薬、凄まじく眠たくなるんです。
眠らないようにしていても、どうもボーっとしてしまいます。

昨日なんて、眠たい気分に逆らわずにウトウトしていたら、
14時間くらい眠っていたかもしれません。
一日が、なんと短いことか・・・。

* * *

特に薬を飲んだワケではないけど、
以前勤めていた会社を辞めた直後、
無性に眠かった時期があります。

本当に、歩いていても食事をしていても眠かった・・・。
そんな話を母にしたところ。
「あ、わかる。私も、眠くて眠くて階段でうたた寝したことあるよ」
コレって遺伝?

それよりも母よ、せめて平らなところで眠ろうね。

* * *

眠っている時間は、何かを発想するという意味では

とても重要な時間なのです。

蛇の夢からベンゼンの構造を思いついたなんて話や、
ヴァイオリンを弾く悪魔の夢から音楽の発想を得たなんて例を引くまでもなく。

私もかつて、意図的に睡眠時の発想を引き出して
作品を作ってみることを試みたことがあります。
さらに意図的ではないのに、
明け方近くに何度タタキ起こされることがあったことか・・・。

で。

14時間も眠っていたら、
さぞかしいろんなことを思いつけるかなぁ?と期待してしまうところですが、
どうも、そういうワケにはいかないらしく。
目覚めた時には、深い睡眠の後の気だるさと反時計回りの空気の渦だけ・・・。

もしも、長すぎる睡眠のせいで忘れてしまった水子アイディアがあるとしたら
残念なことです・・・。

* * *

やっぱり、今も眠いです。
反時計回りの渦巻きは、
小さいながらもフワっと発生しては消えていっています。

2007.6.22

干支とマヤ暦とスピロデザイン

少し前にウチのメインMacも、やっとOS 10.4になりました。
世間では「10.5 Leopard」の話題もザワザワしてきているので「今ごろ?」と言われてしまいそうですが。(^_^;)
そして「今さら?」と言われてしまいそうですが、メイン機で「Dashboard ウィジェット」が使えるようになったのです。

今まででも、ノートの方は10.4にしていたので、未体験ではなかったんですけど、「ふーん」という感じであまり触っていなかったんですよ。

いろんなモノがあるんですねぇ!日本語サイトにも英語サイトにも。

実用的なところで使えそうだなぁ、と思ったのはHex Calculator Widget
2進数はあまり使わないのですが、10進数と16進数の変換がサクっとできるのは便利かも。今まではその都度電卓を叩いてました。

色の指定でアプリケーションによっては10進数で入れたり16進数で入れたりするのは感覚的にだいぶ慣れているんですが、音をいじる時のシステム設定(「システム・エクスクルーシヴ・メッセージ」ってヤツです)には激しくまどろっこしさを感じてしまうんです。MIDI使いの方は、サクっと設定していらっしゃるのでしょうか???

実用的ではないけれど気に入ったのはMaya Calendar
なになら意味あり気ありげな背景の宇宙写真といい、グラフィカルなマヤ文字といい、刻々とカウントダウンされていく臨場感といい、なんとも良い感じです。

で、マヤ歴とは。

マヤのカレンダー(Wikipediaより引用)
一周期を260日とするツォルキン(暦)と呼ばれるカレンダー、一年を365日とするハアブ(暦)と呼ばれるカレンダーがあり、約52年で、ツォルキン暦とハアブ暦の組み合わせが一巡する。これをカレンダー=ラウンドという。

「ハアブ」」の方は地球の公転周期から求められることはすぐにわかりますが、「ツォルキン」の方は不思議な数字です。これまたWikipediaを参照すると・・・。

ツォルキン(Wikipediaより引用)

マヤにおいて天上は13の層があり、手足の指の数が合計で20だからという説や、二十進記数法が使用されていたからという説がある。

「13」を引き出すあたりに何か引っかかるものがあります。「12」基盤になれてしまっていると、頭の中がシンコペーションしてしまいそうです。

2つの周期を組み合わせた暦は、私たちの国にもあります。干支の十支と十二支です。こちらの方は約52年で一巡するマヤ歴に対し、キッカリ60年で一巡します。

巡り巡って大きな周期を経て邂逅する2つの周期運動体。惑星の運動にも似ています。

大きな天体ではなくても、この「邂逅」を体験したことがあるのです。それも自分の手で。

子供のころに買ってもらったおもちゃ。
プラスティックの板にフチにギザギザのついた丸い穴があいていて、その穴よりも小さな歯車状の板がついていました。歯車の板には鉛筆の芯が通せるくらいの小さな穴があいています。

名前は知りませんでしたが、どうやら「スピロデザイン」という名前があるようです。

鉛筆を歯車の穴に入れてグルグル動かしていくと、キレイな模様を描くことができます。歯車に誘導された鉛筆の先は、ある周期を経て最初の地点に戻ります。2つの周期を持つ暦の邂逅のように。

「暦と暦の邂逅を視覚化する装置」そんな言葉が頭をよぎった時、なんだか妙にゾワゾワした気分になってきたのです。

2007.3.27

遺伝子の中の記憶

遺伝子を介して
自分の親から身体的な特徴や性質を受け継ぐ
それは一般的なお話

もしも受け継がれた要素の中に
密かに先祖の「記憶」が含まれているとしたら?

* * *

道を歩いていた

突然ある旋律が頭の中に流れる
聴いたことがあるような、ないような、不思議な旋律

ある日、親戚の家の倉の中から
先祖が残したものだと思われる
不思議な記号が記されている古い文書が見つかる
それは楽譜の一種だった

よく知る音符に置き換えてみる
聴き覚えのある旋律

それは、あの不思議な旋律だった

* * *

遺跡から穀物の種が見つかる
一見、小石のようになってしまっていても
まだ種は生きていた

栽培して増やして、
当時に近いやり方で調理してみる

口に含むと素朴な味がした
ボソボソしているように感じたけれども
かんでいるうちにホンノリ甘味が出てくる

「○○○○○」

自分の知らない呪文のような言葉が口をつく
いにしえの、日々の糧への感謝の言葉

* * *

海の中で皮膚の内と外が曖昧に感じる瞬間

星空の下で妙な懐かしさを感じる瞬間