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2008.4.7

時空移動の作用・反作用

時空を移動するには、とてつもないエネルギーが必要だ。

たとえば、砲弾を撃ち出す時を思い出すと良い。

一方向に弾を撃ち出すには、それと同じ力が反対方向にも発生する。それを緩衝させるために砲筒を移動させてエネルギーを吸収させる必要があるのだ。

将来的には、この砲弾と同じ原理で時空移動のエネルギーを吸収させるシステムが開発されるかもしれないが、まだそれができないのが現状だ。

たとえば、自分が未来に行きたい時には過去に向かうエネルギーも同時に発生してしまうのだ。

それでは、どうすれば良いのか?

未来に行きたいのならば、それと同じだけのエネルギーを必要とする過去への移動を求める人を見つけなくてはならない。ある種の運命共同体。

さらに言えば、未来への移動のエネルギーと過去へのエネルギーは同価ではない。

未来の方が負荷が大きくなるのだ。これは、未来は不確定要素を切り抜けた先に存在するから、などという人もいるが、まだ明らかにはされていない。

ともかく、未来に100年移動するのと同じだけのエネルギーで、過去に150年移動することができるのだ。

一つのカプセルに入った2人の人間は「東」と「西」に一気に移動する。

太陽の来た道と進む道へ。