2006.8.25
通り過ぎる緑
電車から外を眺める
遠くの風景はゆっくり過ぎていく
近くの風景は素早く過ぎていく
あまりにも素早すぎてカタチをつかむことすら、できない
カタチがまざる
イロもまざる
* * *
原生林の紅葉は魅力的
植樹林とちがって
雑多で力強くて思い思いに色づいているのに
とてつもなく美しく調和していく
緑のグラデーションの後にくるもの
* * *
・・・たしか、空気中をプカプカ浮いていたはずなのですが
気づいた時には緑の構造物に囲まれていました。
細胞壁、ってコレのことだったんですね。
突然、その中にある深い緑の物体に遭遇しました。
ぶつかる、とかそう言った破壊的なものはなく、
フワっと包み込まれる、と表現した方が適切でしょうか。
その瞬間、私のカタチは変わっていました。
一皮むけた感じでしょうか。
—O2氏の証言(かつてはCO2と呼ばれていた)
* * *
ゆるやかに青みが減退して赤みが増していく植物
一瞬のうちに緑が消えた「エメラルドの都」