2006.1.14
キクイムシと散弾銃
新しい家具をアンティーク風に見せるために、
散弾銃で撃つという話を聞いたことがある。
銃痕をキクイムシによる浸食のようにみせかけるのだ。
真新しい紙に紅茶やコーヒーでシミをつける。
くしゃっとまるめてヨレた感じを出す。
一度「漂白」した画像に濁り色を加える。
均質に古びた感じを出したければ。
均質と効率を価値基準としてきた考え方と
それと逆行する部分を求める気持ち。
「平行」や「直角」を当然のことと感じるようになったのも
ここ100年程度のことなのではないか。
散弾銃の弾はキクイムシの何倍の速さで穴を穿つのだろうか?