2005.8.21
かんがえる
久しぶりに本屋に行きました。近所の本屋なら、ちょくちょく覗いているのですが、大きなところに行くのはひさしぶり。ついつい、たくさんの本を買ってしまいました。
かんがえるカエルくん(いわむら かずお)
ぬぬぬぬぬ(五味 太郎)
もこ もこもこ(谷川俊太郎 作・元永 定正 絵)
・・・妙に絵本が欲しくなって3冊購入。
アインシュタイン、神を語る(ウィリアム・ヘルマンス)
アレクサンドリア図書館の謎(ルチャーノ・カンフォラ)
インターネット的(糸井 重里)
記号の歴史(ジョルジュ・ジャン)
真昼のプリニウス(池澤 夏樹)
今、読んでいるのはアインシュタイン。詩人で社会学者でもある作者との、戦前・戦後にかけての4度にわたる対話を中心に構成されています。
「今や、人類は宗教の第三段階に入りつつある。それは宇宙的宗教だ。宇宙と、地球よりはるかに大きく、光が到達するまで何百年もかかる無数の星々の広大無辺さに対する理解が深まれば、人は自分の行為が賞罰に動機づけられていると言われるのを侮辱と思うようになるにちがいない」
「それはまた、すべての驚異を創造された神を、人間のレベルにおとしめる侮辱でもある。真に宗教的な天才は、つねにこうした宇宙的宗教感覚を身につけており、教義も聖職者も人格化した神も必要でなかったので、異端者とみなされていきたんだ。聖詩や仏教の文献の中には、この宇宙的宗教を暗示しているものがある」
「いいかね、民族と宗教の垣根を取り払えるのは、これまでそれにしくじってきた宗教指導者たちではない。現代の科学者ならできるかもしれないんだ」
考えさせられる言葉です。特に、今。
「考える」といえば!
一番最初にあげた絵本『かんがえるカエルくん』は見事に私のツボにきました。
カエルくんはいろんなことについて考えるのです。
『かお』についてかんがえる。
「しじみのかお、どこにある」
『そら』についてかんがえる。
「そらって、どこからそらなの?」
『ぼく』についてかんがえる。
「ぼくは『ぼく』だけど、 ネズミくんも『ぼく』なんだ」
かんがえるカエルくん。
「ぼくはネズミくんがいるから『きみ』になれる」
「ぼくがぼくだけなら『きみ』にはなれない」
・・・奥が深いね、カエルくん!
『かんがえるカエルくん』には続編がでています。近いうちにそれを買にいこうと、かんがえているところ。
【旧 Short Tripより 2001.09.23】