2004.9.16
「PIERCING THE SKY-天を射る」坂田栄一郎
アエラの表紙の写真を担当している写真家、といえばピンと来る方もいるのではないでしょうか。どこかで見かけたこの個展のポスターが気になっていたので、今日、用事で恵比寿に行ったついでに立ち寄ってみました。
展示のスタイルは面白いものでした。著名人のモノクロの肖像写真と、それと対になるようにカラーの自然物の写真。自然物とは、植物であり、動物であり、風景であり。それらは共通項があるといえばある、ないと言えばないという不思議なとりあわせ。それでもなぜが納得してしまえるのです。
彼の被写体となっている人物はいずれも意志のある目をした強いオーラを発した人々ばかり。それぞれの写真から撮る側・撮られる側双方の心地よい挑戦を感じます。
それぞれの肖像写真には、その人物と対峙した時のことを綴ったインデックスがつけられているのですが、これがまた良いのです。その時のエピソードや彼のポリシーをかいま見ることができます。
前から思っていることなのですが、写真家はスナイパーと似ていると思うのです。その一瞬をのがしたら二度と捕らえることができないモノと対峙する時の緊張感。
この展覧会は10月上旬まで開催されています。東京在住で興味のある方はぜひ。
「PIERCING THE SKY-天を射る」坂田栄一郎
東京都写真美術館
9月4日(土)〜10月11日(月)
http://www.syabi.com/