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2004.9.14

本箱濃度

「本箱濃度」ってのは昔、友達としゃべっている時に思いついた言葉です。個人で持っている本箱あるいは本を収納できるスペースの大きさっていうのはある程度限定されています。まぁね、部屋を本に占領されてもいいから本を集めたい!って人とか、気にせず本をあつめられる広い家に住んでいるって方もいらっしゃるかもしれませんが。ま、ここでは「ある程度限定されている」として話をすすめてみましょう。

本が増えてくると、その限定されたスペースに置くことのできる本を厳選していかなくてはなりません。ある程度趣味が変わっていくことはあっても、「どーしても持っておきたい本」など、つねに当選組に入って生き残ってきた本もあるでしょう。取捨選択を繰り返していくうちに、本箱の中はその持ち主の好みや思考をかなり濃密に反映されたものになっていくことが予想されます。この現象を「本箱濃度があがる」という言葉で表現してみたのです。(なーんか論説調?!(^_^;)

もうすぐ引っ越しの準備に入るのですが、いつも引っ越しの時に頭がイタイのは本の整理。でも、こんな時だからこそ、整理しなきゃ!と思っているのです。さーて、どうしよう?

■小説/エッセイ/詩集
一番好みの変化が激しいところかもしれません。整理のたびにかなり入れ替わっているのですが、ちょっと好みとは離れてきていても、内容と装丁のコンビネーションが気に入っていたりすると妙に捨てられなかったりして・・・。手放してしまっても、フと読み返したくなって再購入しようとしたら絶版になってたりするかもしれないしなぁ。うーんナヤミドコロ。

■旅行ガイド
たくさんあります。むやみやたらに。国内のものだったら一般的な観光ガイドの他にも温泉ガイドも日本全国をほぼ網羅してるかもしれない。(^_^; しかも、今ほど温泉の本がいっぱいでる前に買った、山と渓谷社から出てるシブ〜いヤツとかも残ってるし。

海外のものは、行ったことのある国はそれほど多くないのですが、「この国に行ってみたい!」と思ったら、思い立ったが吉日でガイドブックを買ってきたりしてしまうことが多いので、なんだかあちこちのものがあります。本当に行くことが決まったら最新情報の載っているものを買い直す可能性もあるんだけど、テレビとかで紹介されていたものを「どうやって行くのかな?」なんて気になって、即ガイド開いて空想旅行なんてこともしばしばだしなぁ。

あとは建築ガイド。これまた国内外を問わずいろいろあります。建築をやめてからは興味の対象もいろいろ分散してきたとはいえ、以前は旅行といえば「根気と根性の建築見学ツアー!」(←ホントに一般観光客の行かないようなヘンピなところに建っている有名建築を見に行くことには、いろんな苦労がともなうのです)だったのです。だから、ガイドブックは必須でした。

■コンピュータ関係の本
このテの技術的な本は「ひょっとしたら必要になるかも」という不安から、かなーり古いモノも残っていたりします。Mac初心者のころに買った解説本なんてのも、フと見たらまだあるし。(汗)古いバージョン対応のアプリケーションの解説本とかもいいかげん処分しても良さそうなもありそうだよなぁ。この辺の分野って、自分のサイトで丁寧に解説してくれている人とかもたくさんいそうだから、ヘタに古い本をひっくりかえして「どこに書いてあったかなぁ???」と探すよりもネットで検索かけた方が便利だったりしますしね。

■マンガ
いきなり読みたくなる時期ってのがあるんですよ。最近、いろいろ購入したのが桑田乃梨子さんとか清水玲子さんとか。(思いっきり元LaLaっ子:笑)読み返すのがラクな分、「また読み返すかも?」率が高いので手元に残っていたりするんですよねぇ。

■アート系の本/作品集
これが、かさばるんですよ!!!しかも、値段が張る分、思い入れをもって買ったものがほとんどなのでちょっと趣味が変わったからってなかなか手放せなかったり・・・。展覧会のカタログなども、かなり内容充実かつブ厚いモノが多いので、なにかと場所をとります。いっそ、趣味が変わったものは神保町あたりにもっていったら近所の本屋に売るよりもちょびっとは高く売れるかもしれないよなぁ。(でもそしたら別のモノを買って帰ってしまうかも(^_^;)

■辞書
英和・和英+国語辞典だったら、携帯に便利な電子辞書なんてのも持っているのですが、やっぱり昔から使っている紙の辞書も手放せません。しかも、ウチには広辞苑の上をいくボリュームの音楽事典なんてモノもあります。昔ピアノを習っていたころに、先生に「オススメの音楽事典ってありますか?」と尋ねたところ紹介されたものなのですが、かなーりデカイ!でも、今まで十二分に訳にたってきてくれたから、手放すなんてことは考えたこともないのです。

■哲学/自然科学/建築/歴史/その他諸々
・・・これらをすべてまとめてしまう時点ですでに乱暴なのですが。(笑)「読んでいて新しい発想やインスピレーションを与えてくれる本」という意味では、意外と近い方向から私に向かってアプローチしてきてくれる本たちだと思うのです。これらは簡単に理解できる本ばかりとはいえないだけに、それを超えて深い感銘をあたえてくれた本があったり、やっぱり理解できない本があったりと、意外と楽により分けられるような気もします。ってのはアマイかなぁ〜?

■人に借りている本
返さなきゃ!(←当たり前だぁ!)

■雑誌
今、特に定期購読している雑誌というのはないのですが、それでもたくさんの雑誌があります。お気楽に買った雑誌がたまたま残っていた、なんてのは迷いなく捨てられますが、仕事(WEB系)に役にたつ本やアート系の面白い特集なんてのも捨てられないんだよなぁ。あと、建築やアートの好きな作家の特集とか。それ以外にも、なぜか捨てられずに残っている日本語版ナショナル・ジオ・グラフィックスのバックナンバー数冊(創刊号含む!)なんてのも。あと、美味しい店情報の雑誌も残してしまいそう。

■身に覚えのない本(かつ、いかにも私好みのモノ)
コレが伏兵として、かなり潜んでそうで怖いんだよなぁ〜。しかも2冊あったりするものとかありそう。

* * *

引っ越し用の段ボールがくるのは、たぶん来週あたり。それから「本箱濃度」を高める作業に入ります。でも、こうしてリストアップしただけで、なーんだかかなり大変な作業になりそうな気がしてきました。。。

あ!あとはジャケ買いした謎のCD(しかも聞いてみたらパっとしないな〜って感じのヤツとか)もありそうだし・・・。持ち物の整理って大変ですねぇ〜。