2004.8.3
サッカー・アジア杯 バーレーン戦
アジア杯の準決勝。なんとも見ていてストレスのたまる試合だった。ピッチは荒れてボコボコ。審判は12人目のバーレーン選手にしか見えなかった。
1点のビハインドで迎えた後半早々、中田浩二、玉田の立て続けのゴールでは涙ぐんでしまった。後半終了間際の中澤の同点弾、延長戦での玉田の逆転ゴールではビービー泣いてしまった。
日本戦での中国の人たちの過激なブーイングが問題視されている今回のアジア杯。現地の人たちの最も関心があるであろう中国戦ですらチケット代の高さから、さばくのが難しいという話が伝わってきている状況なのに、ブーイングや日本に対するいやがらせをするためだけに一般の人たちが高いチケットを購入するというのは、なんだか無理のある話のように思えてしまう。背後になんらかの団体だか圧力だかがあるんではないか、と勘ぐってしまったりもする。(あ、これはあくまで私の私見です)
スポーツに政治的な問題を持ち込まれるのを見ると、なんだかやりきれなく悲しい気持ちになる。古くは冷戦当時のロスオリンピック・モスクワオリンピックでのボイコットなどもその例だろう。
今回のアジア杯でも、昨日行われたジーコ監督の記者会見で、こんな質問が投げかけられたらしい。
「日本サッカー協会が発行した(日本代表を紹介する)パンフレットに、中国の地図が描かれてあるが、中国本土は黄色く塗られているのに台湾はそうなっていない。このことについて、あなたはどう考えているか教えてほしい」
この時期に?ジーコ監督に?どうも腑に落ちないものを感じてしまう。
台湾の問題だけでなく、日本との領土問題や悲しい過去の歴史についての主張が中国のサポーターから発せられている。
かつて加害者だった歴史のある日本人の私たちが「そんなことは忘れてサッカーを楽しもうよ!」と言ってしまうのは無理があることなのかもしれない。それでも。それでも・・・。やっぱり政治とスポーツは切り離して考えてほしいし、日本の選手ではなくてもすばらしプレーを見せてくれた選手には賞賛の拍手を送りたい。
様々な思惑をはらんだブーイングなどの圧力に、卑屈になることも過激になることもなく「結果を見せることがすべて」という姿勢で臨んでいる選手たちの精神力は本当にスゴイと思う。
選手・スタッフのみなさん、決勝戦もがんばってください。応援しています!
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決勝戦の相手、中国に決まったようですね。正真正銘のアウェー。スゴイ試合になりそうだよなぁ。。。がんばれ日本!